2013年8月24日土曜日

中国のダム崩壊率は世界平均の4倍以上:50年間で約3500カ所が崩壊

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●22日、中国で深刻化するダムの老朽化問題で、年平均68カ所が崩壊し、採算性が低いため運営が中止され、管理者のいないダムも多いことが分かった。


レコードチャイナ 配信日時:2013年8月24日 8時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75920&type=0

「危険なダム」増加、年平均68カ所崩壊=管理者いない所も―中国

 2013年8月22日、網易によると、中国で深刻化するダムの老朽化問題で、05年までに年平均68カ所が崩壊し、採算性が低いため運営が中止され、管理者のいないダムも多いことが分かった。

 中国で1950~70年代に造られたダムの寿命は約50年。
 造られた当時は素材の品質、建設技術とも低かったため、
 全国8万6000カ所あるダムのうち4万カ所以上に問題が発生。
 ダム崩壊の危機に計179都市が直面しているという。

 また、08年の四川大地震により、全国8省で計2666カ所のダムが何らかの損傷を受けた。
 震源となった四川省ではダム全体の3割に達し、69カ所が崩壊の危機に瀕している。
 中国のダム崩壊率は世界平均の4倍以上。
 54~05年までに年平均68カ所、計3486カ所が崩壊した。

 さらに、ダム運営の民営化により採算性の低いため運営が中止されるダムも続出。
 管理する技術者や専門要員がいないところも増えている。
 中国ではダム崩壊で各地で洪水や水害が多発。
 早急な対策が求められている。



【自然生態系破壊:中国】

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2013年8月21日水曜日

長江(揚子江)の魚類が絶滅の危機へ:救う方法は?

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●18日、乱獲や水力発電所の乱立によって、長江の上流で魚類資源が絶滅の危機に瀕している。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年8月21日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75758&type=0

長江の魚類が絶滅の危機に、水力発電所の乱立などが影響―中国

 2013年8月18日、乱獲や水力発電所の乱立によって、中国最長の河川・長江の上流(別名、金沙江)で魚類資源が絶滅の危機にひんしている。
 参考消息(電子版)が伝えた。

 ブルームバーグによると、世界自然保護基金(WWF)と長江流域漁業資源管理委員会は15日、報告書を発表し、金沙江では現在、水力発電所25カ所の建設が計画されており、この影響で今後長江の支流はつながった1つの巨大なダムのような状態になり、川底の泥など堆積物の流動を阻害すると予測した。
 また、中国は長江上流の水力発電プロジェクトを監視し、小型の水力発電所に対する評価を実施すべきだと指摘した。

 長江流域漁業資源管理委員会の趙依民(ジャオ・イーミン)主任は報告書の中で、
 「魚類の生息地の破壊と消失によって、金沙江の魚類資源はすでに絶滅の危機にひんしている
と訴えている。

 こうした状況に対し、ある政府高官は
 「中国経済30年間の発展に伴い、大気や水資源の汚染だけでなく、さまざまな問題を引き起こしてきた。
 今後は環境を犠牲にして経済成長を達成すべきではない
と語った。

 また、WWF上海プロジェクト事務室の任文偉(レン・ウェンウェイ)主任は
 「深刻な状況に直面している漁業資源を救済するため、長江で今後10年間の禁漁期間を設けるべきだ」
と主張している。


 長江とはすなわち揚子江である。
 その上流が息絶えようとしている。
 上流の影響は時間が経てば下流へと広がっていく。
 中国の河川は徐々に死を迎えようとしているのか。


レコードチャイナ 配信日時:2013年8月21日 1時38分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75755&type=0

毒汚水で貴重な樹木が枯死=政府部局は責任の押し付け合い―河北省


●19日、北京晨報は記事「河北省、毒汚水で貴重な樹木が枯死」を掲載した。河北省農業協会によると、同郷会が運営する特色農業モデル普及基地やその周辺の農地に有毒物質を含む汚水が大量に流れ込んだ。資料写真。

 2013年8月19日、北京晨報は記事「河北省、毒汚水で貴重な樹木が枯死」を掲載した。

 河北省農業協会によると、同郷会が運営する特色農業モデル普及基地やその周辺の農地に有毒物質を含む汚水が大量に流れ込んだ。
 海外から取り寄せた貴重な樹木70本以上が枯死するなど甚大な被害が出ている。

 同郷会及び周辺の農民は河北省環境保護庁、省水利庁、省南水北調弁公室、石家庄市環境保護局に対応を要請したが、関係部局は責任の押し付け合い、たらい回しするばかりで、対応は進んでいない。



AFP BBnews  2013年09月05日 09:41 発信地:北京/中国
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2966253/11291459

中国の川に魚の死骸100トン浮かぶ、工場廃水が原因か

 9月5日 AFP】
 中国・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)市内を流れる川で2日、大量の死んだ魚が川面に浮いているのが見つかった。
 地元当局が4日、発表した。
 化学薬品が川に流れ込んだことが原因とみられている。

 中国国営新華社(Xinhua)通信が地元当局の調査結果を引用して伝えたところでは、長さ約40キロにわたる範囲から、約100トン分の魚の死骸が回収された。
 新華社は、化学薬品製造工場の排水から「国の安全基準をはるかに超える」レベルのアンモニアが検出されたと報じている。

 地元環境当局関係者はAFPに、大量の魚の死骸が見つかった事実を確認、死骸の回収作業はおおむね終了したと述べた。
 死んでいたのは、主にコイやライギョだという。

 中国では食品の安全性がしばしば問題となっており、今年には上海(Shanghai)を流れる川でも1万6000匹のブタの死骸が回収されている。

(c)AFP  



【自然生態系破壊:中国】

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2013年8月13日火曜日

世界最大の汚染物質排出国:中国は環境改善に打つ手を持っているのか?

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●北京市内に垂れ込めるスモッグ〔AFPBB News〕


JB Press  2013.08.13(火)  The Economist
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38439

世界最大の汚染物質排出国
中国は速やかに環境を改善できるか?
(英エコノミスト誌 2013年8月10日号)

 世界最大の汚染物質排出国である中国が環境対策に乗り出したが、スピードアップが必要だ。

 「地獄とはロンドンによく似た街だ。
 人が多く、煙が立ちこめている」。
 1819年にパーシー・ビッシュ・シェリーはこう綴っている。
 この表現は今の中国の都市にも当てはまる。
 というのも、19世紀初頭の英国と同様に、現在の中国も工業化に牽引された急成長を遂げているからだ。

 当時の英国と同じように、豊かになりたいという衝動がきれいな空気を求める気持ちに勝り、中国の人々はありとあらゆる汚染物質を大気中に排出している。
 そして、英国人より多少は早く、こうした行いを改めようとしている。

 中国が単純に、貧困から汚染を経てきれいな空気に至るという、先進国と同じ道をたどっているのだとしたら、(地獄のような街に住む人を除けば)あまり心配することもない。
 しかし、この道は、2つの理由から、これまでの先進国とは異なるものになりそうだ。

①.1つ目の理由は時代だ。
 英国の工業化が加速していた当時、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度は数千年前と同じ水準だった。
 一方、現在のCO2濃度は当時の1.5倍に達し、大部分の科学者が危険レベルと考える450ppmからそれほど遠くないレベルになりつつある。

②.2つ目の理由は場所だ。
 中国は広大で、経済が急成長しているため、世界への影響は他のどの国よりはるかに大きい。

■竜の吐く臭い息

 中国の工場から吐き出される汚染物質の影響を真っ先に受けるのは、不運にも近隣に住んでいる住民たちだ。
 2013年1月、北京の大気の毒性レベルは世界保健機関(WHO)が定める安全基準の40倍に達していた。
 中国の農地の10分の1は化学物質や重金属に汚染されている。

 都市部の上水道の半分は洗濯にさえ使えず、飲用などもってのほかだ。
 国土の北半分では、大気汚染の影響で平均寿命が5年半も短くなっている。

 これらすべての帰結として、中国全土で抗議行動が多発しており、そこには地域エゴに目覚め始めた中間層も加わっている。
 こうした抗議活動の高まりは、環境保護運動がより広範な反政府運動に発展することを恐れる政府にとって悩みの種だ。
 
 そこで政府は汚染に対し、弾圧と緩和という2つの方法で対処している。

 政府は環境活動家たちを収監し、国が承認した機関に環境関連の訴訟を一任することで、司法による監督の権限を制限しようとしている。
 そして同時に、国土の浄化に多額の予算の投入を進めている。

 政府は先日、大気汚染の改善に今後5年間で2750億ドルを投じると発表したばかりだ。
 これは香港の国内総生産(GDP)に匹敵する金額で、1年の国防予算の2倍に相当する。
 中国の基準からしても、これは莫大な額だ。

 中国政府が国内の汚染にどのようなペースで対処しようと、それは中国自身の問題だ。
 しかし、中国による汚染物質の排出は地球全体の資源である大気を汚染しているため、世界的な関心事になっている。

 中国の発展の規模と速度
――同国は世界の石炭、銅、鉄、ニッケル、アルミニウム、鉛の40~45%を消費している――
は、大気汚染のペースが著しいことを意味している。
 1990年以降、中国の煙突から吐き出されるCO2は年間20億トンから90億トンにまで増加した。
 これは全世界の総排出量の30%近くを占める数字だ。

 中国は米国の2倍近くのCO2を排出している。
 これはもはや西側諸国に追い付いているという水準ではない。
 1人あたりのCO2排出量は欧州諸国に匹敵する。
 輸出品に起因する排出量を考慮し、ここから4分の1を差し引いたとしても、非常に大きな量であることに変わりはない。

■動き出した環境対策

 中国政府はこうした憂慮すべき数字を改善しようと取り組んでいる。
 政府の指導の下、大企業の生産単位当たりのエネルギー消費量は減少しており、太陽光発電や風力発電関連の産業も目覚ましい発展を遂げている。

 ただし、排出量削減に向けた目標設定やそのための行政命令はあまり効果的とは言えない。
 役人と大規模な国有企業の幹部による政治的取引の中で、これらの目標や命令は無視されがちだ。
 国有企業はむしろ、経済的な目標の達成、雇用の創出、生産量の増加などにより大きな動機付けを与えられている。

 さらに、景気が減速する中では、政府に対し環境目標の引き下げや統制の緩和を求める圧力が高まる。
 たとえ独裁政権の下でも、指導部は中堅の役人からの圧力について、対応の必要性を感じているはずだ。

 もし中国がCO2の排出を大幅に削減できなければ、他国が今以上に削減するか(これは可能性が低いだろう)、全世界で別の対策を見つける必要がある。
 こうした対策としては、地球工学的な手法で大気を操作する可能性を探ったり、干ばつに強い作物など、温暖化に適応するための手法に投資したりといったことが考えられる。

 しかし、中国がさらなる排出量削減に取り組む見込みがないわけではない。
 中国が気候変動の影響を受けやすい土地だからだ。

 中国では他のどの国より海抜ゼロメートル地帯に暮らす人の絶対数が多く、海面上昇の脅威にさらされている
 行いを改めるためのさらに効果的な方法の必要性を、指導部も認識している。
 明快な方法は炭素税だ。
 透明性が高く、目標を設定する方法と比べても政治的取引により骨抜きになる可能性は低い。
 政府は導入を確約しており、早急に実現すべきだ。

■大国であることにはプラスの側面も

 他国で何らかの動きがあれば、中国も行動を起こす可能性が高くなる。
 排出量に関して世界的な協定を結ぶ試みは失敗に終わったが、西側諸国は手本を示し続ける必要がある。

 加えて、米国と中国は2国間交渉で前進を見せている。
 ハイドロフルオロカーボン(特に強力な温室効果ガス)の削減、炭素の回収と貯留技術の開発、大型車両の排出量削減で合意しており、これは幸先のいいスタートと言える。

 中国の排出量削減を先進諸国が金銭的に支援する価値はある。
 中国の排出量削減に使う1ドルと自国で使う1ドルでは、前者の方が効果が大きいためだ。

 中国以外の世界各国にとって、中国の広大さにはマイナスだけでなくプラスの側面もある。
 巨大な中国は責任を逃れることができないからだ。

 中国の国内政策は米国以外のどの国とも異なり、世界中に影響を及ぼす。
 もし中国が大気中に汚染物質を排出し続ければ、世界中のすべての人とともに自国民も苦しむことになるだろう。
 一方で、もし地球温暖化をどうにかしたいと考えるなら、中国は自国の排出量を削減しなければならない。
 そうなれば、すべての人が恩恵を受けることになる。

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英エコノミスト誌の記事は、JBプレスがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。





【自然生態系破壊:中国】


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2013年8月7日水曜日

今度は直径2mの巨大クラゲ出現:前代未聞の大量発生、化学汚染化する中国

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●5日、中国・河北省秦皇島市の海水浴場で巨大なクラゲが大量発生した。現地の人によると、同海水浴場でこれだけ大きなクラゲが大量に発生することは今まで聞いたこともないという。


レコードチャイナ 配信日時:2013年8月6日 20時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75219&type=0

色鮮やかな巨大クラゲ、海水浴場で前代未聞の大量発生―河北省秦皇島市

 2013年8月5日、中国・河北省秦皇島市の海水浴場で巨大なクラゲが大量発生した。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 クラゲが発生したのは同市の有名な海水浴場である「北戴河」。
 大きいものでは直径が2mを超えるクラゲもあり、色鮮やかなクラゲに多くの観光客が集まったが、クラゲに触れようとする者はいなかった。
 現地の人によると、同海水浴場でこれだけ大きなクラゲが大量に発生することは今まで聞いたこともないという。


 「直径が2mを超えるクラゲ」の出現。
 もうこうなると、
 中国の生態系は「異常事態」としか表現できなくなった状態に突入
し始めた、ということになる。
 人間が生み出した様々な人工害悪が、圧縮成長を試みた中国に集中化した
ということになる。
 これから何が起こるのだろう。
 中国はもしかしたら、アニメでみるような化学汚染国土として、
 不気味な怪物が闊歩するようなモンスター状態
になってしまうのだろうか。




【自然生態系破壊:中国】


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