石炭産業発展を見直すか、それとも水不足を看過するか
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レコードチャイナ 配信日時:2013年7月5日 7時40分
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石炭需要の急増により水資源不足が深刻化―中国
2013年7月3日、環球時報は記事
「米メディア:中国石炭需要が増加、水資源不足は深刻化」
を掲載した。
米国のニュースメディアが中国の水不足を取り上げた。
内モンゴル自治区シリンゴル盟シリンホト市は褐炭の産地。
電力不足が深刻な北京からわずか数百キロという地理的条件もあり、新たな炭鉱と下流企業を育てるには理想的な場所だ。
唯一の問題は石炭産業が大量の水を必要とすること。
この地は中国で最も水が不足している地域でもある。
ある民間非営利団体(NPO)によると、中国の工業用水の過半数は炭鉱、発電、コークス生産など石炭関連産業によって占められている。
また、炭鉱の85%は水不足が深刻な北部に集中していることも、石炭産業と水資源の深刻な摩擦に拍車をかけている。
電力不足を解決するべく、中国は2015年までに16もの大型石炭工業センターを建設する予定だが、それらが稼働すれば年に100億立方メートルもの水を必要とする。
黄河の流水量の4分の1という膨大な量だ。
今や中国は石炭産業発展計画を見直すか、それとも水不足を看過するかの選択を迫られている。
シリンホト市では渤海から600キロにわたるパイプラインを引き海水を利用する計画を立てている。
数十億ドルを擁するこの計画は5年前に中央政府に提出されたが、いまだに認可が下りていない。
もっともこの計画が認可されたとしても、それだけで問題が解決するわけではない。
炭鉱では落盤や出水事故を防ぐために採掘前に地下水を抜くのが一般的だが、その影響で近隣の地下水位が低下。
井戸が枯れ、一般市民の飲料水が不足する問題が深刻化している。
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【自然生態系破壊:中国】