●6日、「スジアオノリ」という藻が中国沿岸部において史上最大規模で発生。海外メディアはその原因について、「中国の深刻な環境汚染によるもの」と指摘している。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年7月9日 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74056&type=0
藻の異常発生で黄海が緑に、深刻さ増す中国の環境汚染―海外メディア
2013年7月6日、中国沿岸部で確認されている
史上最大規模の藻「スジアオノリ」の異常発生
について、海外メディアは「中国の深刻な環境汚染が原因」と指摘した。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。
4日付の英紙ガーディアン(電子版)は、山東省青島市で7335トンのスジアオノリを除去し、
累計で「4万3244トン」を処分したと報じた。
こうした状況は過去6年間連続して夏の時期に発生しているが、今年藻で覆われた面積は2万8900平方キロメートルと、2008年に記録した過去最大の面積の約2倍に達した。
スジアオノリが人間に直接害を与えることはないが、大量発生して海面を覆うと水中の酸素濃度が低下し、バクテリアの異常発生で海洋生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるという。
ケンブリッジ大学のブレンダ・パーカー研究員は、藻の異常発生は農業廃水や工業廃水に含まれる大量の硝酸塩やリン酸塩が原因だと指摘する。
4日付の豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは
「異常発生した藻が海を埋め尽くし、黄海が緑に変わった」
と報道。
波間を埋めつくした緑の藻のなかで泳ぐ海水浴客と、砂浜の藻を除去するブルドーザーの写真を掲載した。
中国国家海洋局のウェブサイトによると、スジアオノリは約1週間前に出現。
瞬く間に海全体に広がった。
最近のスジアオノリの異常発生は生態系の劇的変化によるもので、こうした変化は自然現象ではありえないという。
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CNNニュース 2013.07.06 Sat posted at 13:28 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/35034353.html?tag=cbox;fringe
中国・青島で藻が大発生 当局7000トン超除去
CNN)
中国・山東省青島の海岸に、「スジアオノリ」という藻が過去最大の規模で発生している。
国営新華社通信が伝えた。
藻は先月5日ごろから増え始め、その後地元当局が増加を食い止めようと対応したものの抑えきれなかった。
現地では、複数台のブルドーザーなどで藻をすくい出し、これまでに7335トンを除去した。
除去作業が進む中、多くの人々が大量の藻の中をはしゃいで泳ぐ姿が見られた。
中国当局は、異常に高い海面温度が大量発生の原因としているが、豪タスマニア大学の藻の専門家、クリストファー・ボルチ氏は、当局の見解では説明がつかないと指摘する。
ボルチ氏によると、藻は工場や家庭からの排水などに含まれる高濃度の窒素やリンを栄養素として大量発生する。
「温度が高いと増殖速度は上がるかもしれないが、これほどの大量発生は栄養分がなければありえない」
とボルチ氏は語る。
ボルチ氏は、通常スジアオノリが人間に害を与えることはないが、大量発生して海面を覆うと水中の酸素濃度が低下したり、藻が死んで腐敗しバクテリアが発生して、海洋生態系に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘する。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年7月9日 0時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74111&type=0
6年連続で緑藻の大量発生、海上が「草原」に―山東省青島市
2013年7月8日、中国・山東省青島市では、海流や南風などの影響で、6月末から7月初めにかけ緑藻が大量に押し寄せた。
新京報が伝えた。
同市の一部の海水浴場は一面緑藻に覆われ、まるで草原の様な風景を作り出していた。
同市政府は海上で網を張り緑藻の侵入を防いだり、緑藻の回収作業を展開したりと対策を打ち出した。
作業が滞っている場所では緑藻が腐乱し異臭を放っていたという。
同市の海水浴場の責任者は、
「2008年以来海水浴場は連年緑藻の被害を受けているが、今年が一番ひどい。
緑藻が海水浴場に大量に侵入したことにより海水浴ができず、現地の観光にも悪影響を与えている」
と話した。
同市政府の統計によると、今月4日時点で黄海海域の緑藻は400平方キロメートルに達し、青島市海域では295平方キロメートルにわたり緑藻が覆っていた。
4日までに同市は陸区域で5万1072トンの緑藻を回収。
その甲斐あって、翌5日には同市近海海域の大分部で緑藻の「草原」が消えた。
ところが、同市政府は今後も緑藻が増加し、再び緑藻の「草原」が出現する可能性が高いと発表している。
緑藻の発生に原因について、海水の富栄養化が原因だと指摘する声が聞かれるが、具体的な原因については依然研究段階だという。
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中国の環境汚染は、地上、空中、地下、そして海ととどまるところを知らない。
中国の発展と軌道を一つにして、どこまでもどこまでも広く大きく進展していくのであろう。
それは中国が経済発展という最大看板を降ろさない限り、終わりはこないのだろう。
環境をボロボロにすることで得たのが経済発展ということになるが、動き出した歯車は破壊されるまで止まらないのかもしれない。
【自然生態系破壊:中国】